横浜博物館『モネそれからの100年展 』に行ってきました

横浜美術館でやっていた企画展『モネ それからの100年』に行ってきました。感想です。

モネそれからの100年入り口

場所&期間&アクセス

横浜美術館 企画展『モネ それからの100年』
期間:2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)

開館時間:午前10時~午後6時

休館は木曜日、9月14日(金)、15日(土)、21日(金)、22日(土)は午後8時30分まで

場所:横浜美術館(神奈川県横浜市 みなとみらい駅)

感想です

モネと後世代の作家まで

「わたしが みつける 新しい モネ。」・・・そういうサブタイトルがついていました。

モネそれからの100年インスタコーナー

インスタグラムなどに投稿できるように大きなパネルが。

『睡蓮』『積みわら』の連作で有名な、みんな大好きクロード・モネ。

空気や光など、目には見えないものをとらえて絵に変換した、印象派の巨匠のひとりです。

モネの絵画と、モネに影響を受けた後世代の26作家による現代アート(絵画・写真・映像・立体物)が勢揃いし、時代を超えて愛されるその表現と、だんだんと抽象的になっていく光の表現にフォーカスが当たっています。

2015年に東京都美術館でやっていたマルモッタン・モネ美術館所蔵からのモネ展のような、ひたすらモネ単独の展示とは趣旨が違うのでご注意を。

あれっモネ以外の作家の作品が多い・・・?」っていうのは失礼です(そうぼやいてるゲストもちらほら見かけました)。

モネ本人の初期から晩年までの作品が20点以上、睡蓮もいろんなバリエーションで見ることができて楽しかったです。日本初公開のものもありました。

抽象的なものはよくわかんない。そういう人(私)のために

正直現代アートって呼ばれるものはなんでもありすぎて、抽象的なものはとくに感性が鋭すぎてよくわかんない。

繊細で写実的な描写で、何が描いてあるか分かるほうがいい、素敵な幻想的な風景、天使や美男美女の絵が好き、『ピカソより普通にラッセンが好き』を地で行く私でした。

この『抽象的なアートよくわかんない問題』については、夏休み中の企画ということもあってか、通常の解説に加えて子供さん向けの解説も手厚くフォローしてありました。これが今回ものすごくヒットだったんです。

まず出だしのモネの展示から「モネさんは」と、画家のお名前はみんな「さん」付けで書いてあり、呼びかけるような口調になんだかホッコリ。大人向けの解説の中ではたいてい呼び捨てですもんね。

学術的な解説だし呼び捨てが悪いことじゃないけど、これはこれでとっても親しみを感じるし教育的です。

小さい子供さんなら飽きてしまいそうな、同じモチーフがいっぱい出てくる解釈も、「嬉しくなっていっぱい描きました」というあったかい眼差しで表現しているのがとってもチャーミングです。

同じ色でベタっと塗った巨大カンバス、絵の具の塊がそのまま乗ったり垂れた跡がそのままのワイルドな作品、作品と言っていいのか分かんない(失礼)抽象的なアートにも、逃げずにちゃんと楽しみ方を導いてくれました。

きれいな色・おもしろい形・画材の効果を純粋に楽しんで描いたんだよ、何が描いてあるか分からなくても、思ったことを恥ずかしがらずに楽しもうと。

「対象物がなんなのか分かんないから面白くない」と思ってこれまで遠巻きになってしまっていた私は、肩にはいっていた力すっと抜けたような気持ちがしました。芸術って、本来はそういうものなんでしたね。

優しく話しかけるような文章のおかげで、『よくわかんないゾーン』を足早に過ぎることなく、こういうのもおもしろいねと、前よりゆっくり楽しく鑑賞している自分に驚きました。

私も子供の頃に、こういう素敵な解説に出会いたかったです。

晩年になって目を悪くしたモネの絵がだんだん赤褐色になったり、同じ風景を描いたとは思えない輪郭のぼやけ方も、衰えなんかでは決してなくて、絵を描きたい情熱と、新しい表現や可能性のたまものだったのかな?と今なら思えます。

いろんなひとの、いろんな『睡蓮』がでてくる

モネそれからの100年睡蓮

入り口に本物の睡蓮が。そのうちお花も大きくなるのかな?

みんなモネの睡蓮大好きなのね、っていう睡蓮だらけゾーンが楽しいです。

睡蓮の花をポップタッチで描いたものや、映像化して、下に魚が泳いだり季節の移ろいを重ねて映像化したもの、立体になっているもの、モネを想った作品、睡蓮テーマがいっぱいで、人によっていろんな解釈や見方があるんだなぁと興味深かったです。

最後に、福田美蘭さんが2018年に描かれたという新作『睡蓮の池』という作品が飾ってあったのですが、それがとても印象的でした。

ガラス張りの都会のディナータイムのレストランがモチーフ。植物は描かれていないのですが、テーブルの上の明かりと、夜景と、ガラスの反射とが混ざってとても幻想的でみとれてしまいました。

光と反射・実物と虚像の重なり合いが生み出す世界は、モネの睡蓮のオマージュという解説で納得です。

隣に、同じレストランの朝の風景の作品があって、朝と夜、朝日と暗闇の対比にもなっていて、こちらも空気の匂いまで伝わってくるよう・・・ふたつでひとつの作品なのかな?素敵な作品に出会えてよかったです。

美術館に行ったときは、とくに気に入った絵のポストカードを買うのが楽しみの一つで、この『睡蓮の池』に昼夜セットで探したんですが新作だったからかな?物販コーナーに置いていなくてとても残念でした。

またどこかで出会えるといいなぁ。本当にすいこまれそうなくらいに綺麗だったんです。

グッズコーナーはリラックマが画家の格好しているグッズや、パパブブレのキャンディに睡蓮がデザインされているものがあったり楽しかったです。最近は流行のハンドメイド作家さんによるアクセサリーも一緒に販売している企画が多いのでしょうか?

一応テーマに合わせたモチーフみたいなんだけど私にはあんまり分らなくて、普通のショップにもネットでもありそうでそれだけちょっとがっかりでした。

公式の展示された作品を使ったオリジナルグッズもっと充実させてほしいなぁと願っています。

【ふるさと納税】北川村モネの庭 モネ傘セットA

おまけ

横浜ピカチュウ大発生

ピカチュウの大きなバルーンに釘付け。

帰りに駅でピカチュウのバルーンとイーブイの仲間たちが大発生していました。ケーキみたいに並んでるのが壮観で可愛いです。

ピカチュウ大発生も行ってみたいなぁ。