『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』見てきました【映画感想】

話題のアメリカ版ゴジラ、ミーハーにゴジラ好きを公言していますが、最初はあまり行く気がしませんでした。公開前からど派手なCM、モスラやキングギドラまで大盤振る舞いで出しちゃって、大味のいつものハリウッド映画になっちゃうんでしょうと決めつけていましたほんとごめんなさい。ところがどっこい、見終わってからはパンフレットを買いに並んでしまうくらいに完全に引き込まれました。しかも限定版、通常版より300円高いです(笑)。

熱にうかされた感想です。後半ネタバレあります。

2019年5月31日から公開

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

世界初の公式ショップ・ゴジラストアTokyoに行ってきました

日比谷シンゴジラ像

ミッドタウン日比谷のシン・ゴジラ像で待ち合わせ。

ゴジラ見るなら、ゴジラ像のある日比谷か新宿ってデートプランいかがですか。ときめかれるかドン引きされるかどっちかです(笑)。

あらすじ

マグロ食ってるようなやつが出てくる1998年版『GODZILLA』とはもちろん別作です。

渡辺謙さんが出演されて、テンション高く”ガッジ~ラ!”じゃなく、日本語発音で”ゴジラ”と呼んだことで話題の2014年『GODZILLA』の続編、5年後のストーリーです。

GODZILLA ゴジラ[2014] Blu-ray2枚組【Blu-ray】 [ アーロン・テイラー=ジョンソン ]

世界中に巨大生物(タイタン)たちの存在が知れ渡り、今までその事実を隠蔽してきた組織モナークへ注目と批判が集まっている時勢。

秘密裏にモンスターをコントロールする音響装置を完成させたモナークの古生物科学者エマ・ラッセル博士。娘のマディソンとともに、死の武器商人でもあるアラン・ジョナ率いる元軍人の傭兵集団に誘拐されます。

夫のマーク・ラッセル博士は前作でゴジラに息子を殺され、妻と娘とも離れて放浪していましたが、モナークから誘拐の連絡を受けて機械と家族と世界平和を取り戻すため、ゴジラにも立ち向かいます。
すべての巨大生物を目覚めさせて、人類によって汚染と破壊が進んだ地球環境をリセットするという、わりと雑な計画をしている傭兵集団。各地で怪獣が目覚め始めて、時はまさに大怪獣時代、世界の終焉が始まる…という流れです。

感想です。(ネタバレなし部分)

とにかく豪華な怪獣バトル

『ジュラシック・パーク』シリーズを見て育ち、薄くて高い雑誌だった『週刊恐竜サウルス』を欲しがり、フタバスズキリュウの鈴木少年や野比のび太の恐竜に憧れて近所の崖をほじくり返すが何も出てこない。大人になっても『ジュラシック・ワールド』で最新のCGで暴れ回る巨大恐竜に心ときめかせ、恐竜展とあらば独身だろうが家庭があろうが己の趣味で行ってしまい、対象年齢の子供さん以上にはしゃぐ大人達(私の友人達)へ…恐竜ブーム直撃世代は絶対見て後悔しません

もの凄いスピードとパワーでぶつかり合う怪獣バトル、地形もろとも吹き飛ばす爆風や熱光線、こういう熱いプロレスが見たかった、夢の闘いが繰り広げられてこれだけでもう満足してしまいます。

光る鱗粉に包まれるモスラの神々しさもCGでグレードアップしていますし、翼に炎をまとって光り輝く綺麗なファイヤーラドンはいまだかつて見たこと無いかっこよさです。(空中で一回転するアクションとかサービスしすぎで、ラドン好きな人が作ってるはず・笑)

平成ゴジラのゆったりした着ぐるみの動き、勝ってドヤ顔したりキックやパンチする人間くさいゴジラ、野村萬斎さんの幽玄なシンゴジも味わいがあって好きですが、CGでゴジラやキングギドラの熱線を吐く前の喉元や光の変化が細かくリアルになっていたり、首や尾や翼が怖いくらいにうねうねと動いて、より獲物を狙う野生生物っぽい俊敏な動き、爬虫類丸出しの闘いが凄かったです。

日比谷ゴジラ像先代TOHOシネマズ

古代遺跡と巨大怪獣にときめかない人なんていない

世界各地に、ゴジラを含めて17体の巨大怪獣が眠っていて、モナークが極秘管理しているという設定です。

怪獣は近代に突発的に出現したのでは無く、太古から存在していて、神や厄災として恐れられていたのが遺跡や神話で伝えられているようです。

考古人類学者アイリーン・チェンから語られる、伝説の中の怪獣達のエピソード、モスラの生まれた密林の遺跡、後世に伝えらなかったキングギドラのこと、ゴジラの海底遺跡の神々しさ…怪獣の王とは何者かをテーマに、断片的に語られ登場する背景にもかなり心くすぐられてテンション上がります。

悪魔の化身としての西洋の竜と、護り神であった東洋の竜の違いにも触れられて、キリスト教圏の映画で、異文化の神について白黒善悪アリナシ断言しないで、フラットに語るのってなんだか新鮮というか不思議に感じられました。

ゴジラって人間の敵になったり怪獣と色々な組み合わせで闘ったり、地球外がきたら人類と共闘するし、今回の映画ではとくに単純な破壊神でも地球愛護でも無い存在で描かれているのがなかなかいい感じです。

ゴジラキングオブモンスターズパンフレット特別版

今回購入した限定版パンフレット。おまけのイラストが4枚ついてくるとのことですが…。

遺跡に描かれている風のゴジラが金箔でデザインされている表紙。かっこいいです!

ゴジラキングオブモンスターズパンフレット特別版の中身

カバーを開くと内側には、ゴジラ・モスラ・ラドン・キングギドラのイラストが描かれています。

まさに世界の終末のような、宗教画のようなそれぞれの怪獣達。神様感あります・笑。

戦闘機を引き連れて闊歩するゴジラのイラスト、今回の映画の好きなシーンのひとつでこれはかなり嬉しいです。

中から出てくるパンフレット、こちらの内容は通常版と同じです。限定版おすすめですね!

ゴジラのテーマ・モスラのテーマに熱くなる

ゴジラの登場、バトルシーンに聞き覚えのある曲が流れるんです。日本のゴジラシリーズのあのメインテーマでぞくぞくします。

エンドロールでも『ゴジラのテーマ』や『モスラのテーマ』が流れ、オリジナルアレンジが入って壮大なオーケストラになっているフルバージョンを聞くことができて、感極まること請け合いです。

最後にエピソードの続きもあるので、曲とかとくに思い入れも無いからといって途中で帰っちゃうのは絶対にもったいない。

あと個人的には、「ソイヤ!ソイヤ!ゴジラ!」と祭りの男衆のようなかけ声の曲が妙に耳に残りました(笑)。エキゾチックでクールなのかな?祭りとゴジラの組み合わせ…なかなかシュールです(笑)。

映画『名探偵ピカチュウ』のエンディングでも、伝わるけど微妙に違うカタコトな日本語でがんばって歌ってる曲が流れて、異文化交流感?過剰なまでの日本のお客へのサービスにむず痒い感じだけど面白かったです。日本人が英語の歌詞をかっこいいからって使っている曲、向こうの人のもこういう気持ちになるのかなぁ。

ゴジラ: キング・オブ・モンスターズ [輸入盤][CD] / サントラ (ベアー・マクレアリー)

ここからネタバレありです

どんな姿になってもモスラは可愛い正義

私がゴジラシリーズにはまったのは、平成の『ゴジラVSモスラ』からのシリーズと、モスラが主役の三部作なので、かなりモスラ贔屓です。

予告CMでまるで蝶か天使のように翼をはためかせるモスラ、アニメーション『星を喰う者』で蝶呼ばわりされたことは忘れてないのでかなり不安要素でした。

映画冒頭からモスラを『彼女』呼びでなにやら特別扱いで嬉しくてにやにやしてしまいます。

映画パンフレット内のインタビューでも、素敵な女性キャスト陣がこぞってモスラ可愛いマジ女神って言ってて(要約)わかるわかるよとうなずきながら読み耽っておりました。

中国4千年の密林奥地で卵が発見されても、インファント島じゃないのかと思いつつ、そういえば『最珠羅』呼びされて鹿児島県産のときもあったわけだし、滝の中で繭を作って羽化しても、昆虫なのにと思いつつ、歴代幼虫は海を泳ぐし、水中モードと鎧モードでよく鍛えられたモスラファンはもう何も言いません。わりとなんでもありなモスラの経歴、昆虫は環境で変異しますから問題ナッシングです。(個人の感想です)

ちょっと顔は凶暴そうで脚も長くて気持ち悪…もといリアル系です。森美術館にいるような巨大クモの怪獣も出てきてましたし、昆虫にはこだわりあるんでしょうか…そういえば蛾って本来こんな感じでしたね。

そう考えると、つるつるしててつぶらな瞳の幼虫と、丸顔でモフモフな成虫…国産モスラってやっぱり造形美というか完成度凄いし可愛い素敵なディフォルメされてたんですね。(贔屓)

『モスラ』『モスラ2 海底の大決戦』『モスラ3 キングギドラ来襲』(3作品セット)(北米版Blu-ray)[Import]

チャン・ツィーさんの演じる中国出身の考古人類学者アイリーン・チェンは双子でした。怪獣の伝承にも詳しくて、3世代前からに属して研究をしているそうです。少し不思議な感じの家族写真がちらりと登場します。

小美人やコスモスみたいな、モスラと人とをダイレクトに繋ぐ存在とまではいかなくても、モナーク内に怪獣を憎むだけではなくて、共存してきたことや怪獣に歩み寄ろうとする、見守る存在の博士がいるのは救いであるし、こういう設定もなんだかいいなぁと思いました。

悪役をやりきったキングギドラかっこいい

金ぴかで華やかな悪役、キングギドラさん。南極に氷付けになって発見されます。宇宙から、X星から来たんじゃないのかえ?と思ったら、伏線がしっかり回収されて凄く凄く凄く良かったです。

「モンスター・ゼロ」と呼ばれていたり、切れた頭が再生したり、再生した頭の皮膜(?)を破ってあげたりと、3つの頭に個性(?)が見られたり、過去のシリーズを彷彿させる設定が垣間見られてニヤニヤしてしまいます。

首が長くなって、翼がこれでもかと大きくなってスタイリッシュに、「偽の王」やら「宇宙から来た侵略者」やら散々言われ放題、もう魔王感・悪役感ばりばりで凄みがありました。本当にかっこよかったです。

封印が解かれたときの、長い首や尾がひとつまたひとつ…とじわじわ出てくる禍々しさや、ゴジラに絡みつく蛇の艶めかしい動き!科学(お金かかってるCG)の力ってすごいです!

『星を喰う者』の高次元生命体ギドラ、鎖が伸びて絡まるみたいな謎の一方的な攻撃はちょっと違う…ってなってた方は、ぜひ、うねうね動いてきびきび飛んで、ゴジラと体当たりするフェアな悪役キングギドラを劇場まで応援しに行って欲しいです。

かの国の、核の認識

怪獣バトルはもうかっこよくて嬉しくて、もう大満足だったのですが、一方でストーリー内の核の使われ方がなんというか微妙で、それだけ残念でなりません。

日本の『シン・ゴジラ』が、核兵器を使われるのをなんとしても阻止したい、ゴジラが通った地域の放射線量を憂う人々の葛藤であのような大作になったのに、核最強だし使える物は使おうみたいな抵抗のなさで、日本とはやっぱり違うなぁと思いました。

モンスターとかが大暴れしている横で生身の人間がうろうろしてるのはまぁいつものアクション映画あるあるですが、今回は臨界寸前の赤いゴジラ、科学系の説明もあったけど、リアルに描いているのに防護服とか線量とか後遺症とかの概念がそもそも無いんだろうかと。

『クリスタルスカルの冒険』の冷蔵庫に入れば逃れられる系の、あちらの核の認識ってまさかまだその程度で止まったままなのかな?ストーリーと勢いで細かいことはいいんだよ、と言われたらそれまでですがちょっともやもやします。

芹沢博士がゴジラの神殿に向かうところは好きな場面のひとつですが、いかにも特攻兵のようで、放射線で蝕まれていく体で、遺跡の階段を核爆弾を持って登る姿は、ゴルゴダの丘を登っている受難者のような…?日本人にこれ以上何を償わせるのか、何を背負わせるのかとか、過激派のつもりはないけど勘ぐりすぎかな。

(劇中に散りばめられた神がどうだとか、十字架の横で翼を広げる悪魔のようなキングギドラとか、モスラの登場が空が割れて光が差す天使感とか聖書意識したっぽいカットがかなりありますし、それはそれはかっこよくて中二病心をくすぐって大好きなんですが)

被爆2世の博士がゴジラと対面してそっと手を添えて「さらば友よ」と語りかける姿は、戦争とか核の使用とかに日本人が抱えている気持ちをなにか全部代弁してくれたようで、目頭が熱くなりました。渡辺謙さんよかったです。

でもその後の「博士がゴジラに喝入れたからパワーアップしたぜ」系の冗談はちょっとやめて欲しいし、核が原動力とはいえ、使用することに葛藤すら無くて強壮剤みたいな使われ方、「核使えるゴジラはモンスターの王様で最強」というノリは、やっぱりアメリカ産ゴジラだよなぁと思ってしまいます。

(あとついでにオキシジェン・デストロイヤーも前座みたいな使われ方、そしてあんまり効かないって、米軍が作ったことになっていることもちょっと嫌でした)

ゴジラ対人間、ゴジラ対モンスター、地球対侵略者

当初はゴジラに家族を奪われ憎しみしかなかった者たちが、各地で目覚める怪獣に翻弄されながらも、地球外の侵略者キングギドラにゴジラと共に立ち向かっていく…。

ゴジラを倒してハッピーエンド・人類の大勝利の単純明快な話ではなく、敵か味方か分からないゴジラと、巨大怪獣と共生して地球環境を考えていく

マグロばっかり食べさせてたあの映画の頃よりは、ストーリーもゴジラの扱いもかなり変わってきているんだなぁとも思いました。

復活したゴジラが戦闘機を引き連れて闊歩するシーン、いかにもアメリカの映画っぽいなぁと思いますがこれに熱くならないはずがなく、分かりやすく格好よくて好きなシーンのひとつです。モスラがゴジラに力を授けるのももちろん好きです。食わず嫌いしなくて見に行って本当に良かったと思えました。

続編?

キングギドラの頭が残っていた最後、メカキングギドラにリサイクルされるか、『モスラ3』みたいに時空を超越するかでリベンジマッチあるんでしょうか…?その前に日本でもゴジラの新作を作って欲しい!

イケメンだと世間では評判のキングコングには個人的にちょっぴり食指が動かないのですが、いつの間にかちゃっかり卵を残していた設定でモスラがどこかしらに登場するなら、なんだかんだ言って見に行ってしまいそうです(笑)。

ミッドタウン日比谷ミッキー

ミッドタウン日比谷・1階エスカレーター横に、期間限定ディズニーキャラクターショップが出来ていました。

レインボーなミッキー像が壮観で綺麗だけど、ちょっと『ファンタジア』みたいに夢に出てきそうな怖さもあります(笑)。
ブログランキング参加しています

人気ブログランキングバナー