国産の情熱。科博の『日本を変えた千の技術博』に行ってきました

国立科学博物館でやっている特別展『明治150年記念 日本を変えた千の技術博』に行ってきました。

感想です。

国立科学博物館

場所&期間&アクセス

場所:国立科学博物館(上野) 特別展 明治150年記念「日本を変えた千の技術博」

〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20

期間:2018年10月30日(火)~2019年3月3日(日)

開館時間:9時~17時(金曜日、土曜日は20時まで)

※入場は各閉館時刻の30分前まで

休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)

感想です。

夜に行きやすくなったよ

ライトアップ国立科学博物館

金曜夜の上野公園。金曜日だけでなく土曜日も20時まで開館してくれるようになったみたいです。

土曜日もふつうに勤務なので仕事帰りに寄れるのは本当にありがたいです。国立なのにすごいなぁ。

以前は友の会(年パス)にも加入していて、夜の天体観望公開を目当てによく遊びに来た大好きなところです。

そういえば映画『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』が公開したときにもタイアップしていましたね。科博の夜の空気はわくわくします。

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科学博物館入り口

デジモノ・メカ好き男子のハートにぐっとくる系

明治の文明開化から平成に至るまで、日本のライフスタイルを変えた科学技術の結晶、工業製品が勢揃いした企画です。

そういえば平成も残りあと少し。時代の転換期なんでしょうか。

クルマなら国産車の登場から最高速度のエンジン生産に至るまで、電車なら蒸気機関車から新幹線やリニアの構想に至るまで、通信は無線に電線に電話の普及があってショルダーホンからポケベルから携帯電話になる道のり、巨大な蓄音機がポケットに入るサイズの音楽プレイヤーになるまで、パソコン、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ・・・今の私たちが普通に使っている、なくてはならないモノ達の歴史を見ることができます。

科博電化製品

電気が普及して、生活のすべてが電動に移り変わる様子。

時計やカメラが好きな方、家電量販店をうろうろするのが好きなタイプの方にはなかなか熱い展示のようです。

レトロ素敵なデザインの『遺産』たち

そもそも明治から150年とは知らなかったし、日経新聞にも特集記事が出ていたよと同伴者から聞いて、当初はなかなかお堅い企画展のイメージでした。

しかも音声ガイドのボイスが松重豊さん。孤独のグルメ!渋すぎるでしょう(褒め言葉です)。

ところが一歩会場に入ると、解説パネルにマネキンのエレベーターボーイやゆるい狛犬の像の写真に吹き出しがついている。ゆるい。

「きゅうりってなに?おいしいの?」「『窮理(きゅうり:西洋の科学技術を支える学問)』だよ!」とかやりとりがなんだかユル可愛いです。でもしっかり科学の学習からブレないのはさすがです。デジモノ音痴と勉強不足の人(私です)にはこういうのに癒やされ助かります。

科博グランドセイコー

時計を小型化して、世界初のクオーツ式腕時計を作ったセイコー。

時計の普及とともに日本人の時間の意識が変わったって逸話がおもしろいです。昔はもっとルーズでこれじゃいけないってなったとか。

セイコーミュージアム所蔵とありました。

科博ニコンF

ニコンF。世界中の報道カメラマンに愛用されるきっかけとなった伝説の機種、らしいです。

昔ながらのきちんとしたカメラといえば黒と銀、まさにこのカメラのイメージでしたが、東京オリンピックのシンボルマークを作った方がデザイン担当したと知ってびっくりです。

ものすごく洗練されてて、日本ブランドの評価はこれで上がったんですね。

所蔵ニコンミュージアム。

今回の展示でいろんな企業の所蔵品が登場して、行ってみたいミュージアムが増えました。

科博ロータリーエンジン

未来のエンジン・ロータリーエンジン。世界で初めて量産化したのがマツダのコスモスポーツです。

まさに『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の世界ですね。

科博AIBO

比較的新しい子もいました。

人とコミュニケーションできる自律型エンタテイメントロボット、AIBOの初号機です。おすわりしてて可愛い。

初めてニュースで出たときは衝撃でしたし、ドラえもんみたいな友達ロボットがついに現実になったんだと憧れたのを思い出します。

最新のタイプはAIで顔認識するんでしたっけ。AIBOも未来技術遺産に登録されているそうです。

化学製品の進歩としてセルロイド製のおもちゃの起き上がりこぼしなども展示してありました。(『ドラえもん誕生』で藤子F不二雄先生がドラえもんのデザインを閃いたのも起き上がりこぼしだったなぁと、なんだか楽しくなってしまいます)

映画ドラミちゃん 青いストローハット/映画ウメ星デンカ 宇宙の果てからパンパロパン!/映画2112年ドラえもん誕生 [ 大山のぶ代 ]


昔のデザインもなんだかあったかみがあって、可愛いものが多いですね。

そもそも未来技術遺産って?

未来技術遺産とは、国立科学博物館が定めた文化財重要科学技術史資料の愛称です。

・科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの

・国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの

が認定の基準になっているようです。

調べてみると、国内の歴史あるメーカーの、時代を変えた製品がいっぱいでした↓

 機械遺産

 重要科学技術史資料(未来産業遺産)

今回の展示は国の重要文化財や産業遺産、未来産業遺産が大集合。実物を見ることができます。

タフすぎるメカかっこいい

科博コマツブルドーザー

四角い箱っぽいコマツブルドーザーG40。日本初のブルドーザーです。

碇(いかり)のマークが素敵と思ったら、太平洋戦争中に日本海軍で使われていたからだそうです。

ものすごく強そう!今回の展示の中で一番衝撃でだったのがこれにまつわるお話です。

太平洋戦争中に海外で活躍していたこれが、敗戦で米軍に没収されて海の中に棄てられて、でも船の航行に邪魔になるからと水揚げされて、まだ動くぞということで別の国の農場で長い間実際に使われていた、いろんな人の協力で昭和の終わりにふるさと日本に戻ってきたという・・・。

海中に投棄されても存在感主張するし、回収されてもばりばり動くし、しかもちゃんと帰ってこれた、なんだか1つ1つのエピソードが濃いし、なによりタフすぎて・・・好きになってしまいました。

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「懐かしい」は歴史の一部に

AIBOもそうですが、ここ数十年で飛躍的な進歩を遂げたコンピューターや携帯電話などの小型機器は、「うわ懐かしい」が言えるレベルの、ちょっと前の機種もあります。ポケベル、ショルダーホン、カシオミニ、ワープロ、ウォークマン。

ポケベルは「数字で暗号みたいにメッセージを伝えていたよ!おもしろいね!」ってお茶目にパネルで紹介されてましたが、手動式の電話交換手のエピソードと同じで「昔の人は大変でした」ノリでなんだか苦笑いしてしまいます。

昭和も平成ももう昔のお話になりつつあるんだとしみじみ。

科博コスモスポーツ

グッズコーナー

科博のお土産コーナーはいつもなんでこんなモノが・・・っていうのが絶対あります(褒め言葉)。だから好きです。

科博ショップ

今回はレトロな横丁になっていました。ケロリン桶の黄色いグッズが目を惹きつけます。

なんだろう私この時代は確実に生まれてないんですけど、暖かくて可愛いデザインで和んでしまう。

かっこいクルマのミニカーや、蓄音機のミニチュアもありました。ここまでは普通です。

金色のカイコ(幼虫)の置物とか、発電機のTシャツとか、どこで誰が使うんだろうってニッチなグッズでそれっぽくなってきます。

二式一一五○馬力発電機モバイルバッテリー

二式一一五○馬力発電機の渋いプレート・・・がデザインされたスマートフォンバッテリー。そうそうこういうの!

航空機技術の結晶がこんな形で現代によみがえるのは誰が想像したでしょうか。このセンスが素敵です大好きです。

おまけ

上野公園内であちこちライトアップ。あかりパーク2018をやっていました。

あかりパーク噴水

幻想的な光の噴水広場です。イベントの様子はこちらへ。

日本のものづくり遺産 未来技術遺産のすべて [ 国立科学博物館産業技術史資料情報センター ]

 

日本のものづくり遺産2 2015~2016未来技術遺産のすべて [ 独立行政法人国立科学博物館産業技術史資料情報センター ]


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