近代美術の玉手箱。フィリップス・コレクション展に行ってきました

三菱一号館美術館でやっている『フィリップス・コレクション展』に行ってきました。感想です。

全員巨匠の玉手箱!フィリップス・コレクションとは

こちらが今回のパンフレットとチケットです。

画家の名前が、展示作品で隠してあって、穴埋めクイズみたいになっています。

フィリップスコレクション チケットパンフレット

言わずと知れたピカソ、ゴッホ、モネ、ドガ、セザンヌ、スーラですね。

詳しくなくても簡単に分かる、間違いなく全員巨匠です!

アメリカ・ワシントンの私立美術館として有名なフィリップス・コレクション。

創設者のダンカン・フィリップスは、鉄鋼会社の実業家の祖父を持ち、一族のコレクションと、彼自身の選び抜いた作品群が徐々に増えて、アメリカ初の近代美術館として開館しました。

今回来日したのは、19世紀以降の近代美術の75点。19世紀のロマン・写実の巨匠たち、印象派のドガ、モネ、ポスト印象派のゴッホ、セザンヌ、20世紀のキュビズムのピカソ、ブラックなどが並びます。

グルメレポートっぽく「玉手箱やー」言いたくなるくらいに、近代のいろいろな作風の有名画家が勢揃いで、おいしい作品がいっぱい詰まっていました。

場所&期間

三菱一号館美術館 フィリップス・コレクション展

場所:三菱一号館美術館

〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2

期間:2018年10月17日(水)〜2019年2月11日(月・祝)

開館時間:10:00〜18:00

祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21:00まで

※入館は閉館の30分前まで

※休館は月曜日

※第2水曜日は、アフター5女子割でお得です!17時以降の当日券が、1700円→1000円になります。

感想です。

夜の素敵なライトアップ

フィリップスコレクション夜景

仕事帰りの金曜日に行きました。中庭のライトアップがとっても綺麗です。

金曜日は時間延長で21時まで見られます。すいていてゆったり見ることが出来ました。

名画カード!?おまけがもらえる

フィリップスコレクション 名画カード

中に入ると、エンジョイ・ユアセルフカードなるものが。1人1部もらえます。(同伴者に1枚借りて表と裏を撮影しています)

しっかりとした厚紙で、展示作品の写真と、裏には見どころが解説してあります。カードはミシン目で1枚1枚切り離すことが出来ます。

子供さん向けに、”自分だけの展覧会をつくる”とか”探偵と絵画怪盗”みたいなゲームができるカードの遊び方も紹介されていて、なかなか凝っていて面白いです。

(「真実のカードはいつもひとつ!」ってどこかで聞いたことあるアオリ文が小さく小さく書いてあるけど、大丈夫かな・笑)

私は見かけはオトナ(頭脳は・・・)ですから、切り離さずパンフレットとかと一緒に記念に大事に保存しておこうかなと思います。

こういう紙ものアイテム好きです。

アーモンドピークの名画カードがちょっとテンション上がる件

コレクターの好みがうかがえるのが面白い

作品がコレクションに加えられたときの、年代順に並んでいます。

部屋ごとに作品の雰囲気も少しずつ変わっていくので、集めた時期によって、好みが変わっていくのが伺えます。

作品や作者について、フィリップスの言葉も壁のパネルに一緒に紹介されています。

コレクションの質を高めたり、近代芸術を集めて支援するという使命感と情熱、葛藤も熱いですが、ゴヤずっと欲しかったんだなぁとか、実はピカソより普通にブラックが好き~だったんだなぁとか、それぞれの作品に個人的にも思い入れがある感じが伝わってきてなんだかいいなぁと思いました。

画家のお気に入りのモチーフ・典型的なの作品はしっかりコレクションしていたり、より蒐集が進むと作品数の少ないモチーフや挑戦的な作品をあえて選んだり・・・というこだわりのエピソードが興味深かったです。
おかげで、知らなかった作者の作品の特徴を解説で勉強して、すぐに展示してある本物の王道作品も見ることが出来るし、少し知っているつもりになっていた有名な作者でも、今まで出会ったことの無かったレア作品を見ることが出来る!・・・とてつもなく贅沢なひとときでした。

憧れの有名作品、お初にお目にかかれたレア作品

フィリップスコレクションドラクロワ海からあがる馬

ウジェーヌ・ドラクロワ『海からあがる馬』(フォトスポットの複製です)。名前を聞いて『民衆を導く自由の女神』くらいしか出てこなかったんですが、この展示で海とか馬とかがドラクロワの好きなモチーフだったと知りました。迫力満点でかっこいい晩年の作品です。

ジグソーパズル1000ピース ドラクロワ 民衆を導く自由の女神

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不思議なジャングルの絵が多い印象だったアンリ・ルソーが、建築物を描いている『ノートル・ダム』を見ることができたり、ピカソが創った絵以外の作品・立体像『道化師』『女の頭部』なども初めてお目にかかりました。

そしてクロード・モネの『ヴァル=サン=ニコラ、ディエップ近傍(朝)』やジャン・シメオン・シャルダンの『プラムを盛った鉢と桃、水差し』は吸い込まれそうなくらい緻密で綺麗で、しばらく足を止めて見入ってしまいました。実物を見ることができて本当に良かったです。

アメリカのフィリップス・コレクション現地に、実際に作品が飾られている写真も展示してありました。

ゆったりとした空間に、素敵なインテリア、そして作品が壁に1つだけ飾られている・・・ハイセンスだし優雅だしうっとりします。

次に、どれだけ敷地広いんだろう、えっもともと自宅?別邸もあるんですか?どれだけ資金あるんですか?とスケールの大きさにセカンドインパクトくらいます。私立の美術館てやっぱりとてつもなく凄い世界ですね・笑。

キュビズムってよくわかんない・・・からの魅力発見

私はキュビズムっていうと不勉強で、分解されすぎて何かよく分からないしピカソのちょっと怖い顔や人体の絵のイメージで、まさに食わず嫌いでした。

でも今回展示されていたロジェ・ド・ラ・フレネの『エンブレム《地球全図》』や、ファン・グリスの『新聞のある静物』、ジョルジュ・ブラック『レモンとナプキン』など、静物画は原型が分かるし、デザイン化された小物は、配置や色が逆にすっきりしてスタイリッシュに思えて、ちょっとおもしろいのかもと思えてきました。

会場にブラックの絵がたくさんあって、フィリップスさんの残した熱い言葉の数々に触れられたおかげかもしれません。今回の収穫のひとつでした。

フィリップスコレクションジョルジュブラック鳥

ジョルジュ・ブラックの『鳥』(フォトスポットの複製です)。色がシンプルで素敵です。

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撮影可・フォトスポットのお楽しみ

途中にお楽しみコーナー的な感じで、撮影可能なフォトスポットがあります。以前の企画でも、人物像パネルと記念撮影できたり、人気の絵画が飾ってあったり楽しいところです。

今回は、コレクションの絵に描かれた動物を探してみよう、とアニマルモチーフの絵が特集されて展示されていました。

キャンバス風のレプリカですが、お気に入りの絵を写真に収めることが出来るので、いいカメラを持った仕事帰りの大人勢が全力で楽しんでいるのが見られました。

フィリップスコレクション村の大通りハインリヒカンペンドンク

ハインリヒ・カンペンドンク『村の大通り』。白い牛が幻想的です。

フィリップスコレクションピエールボナール開かれた窓

ピエール・ボナール『開かれた窓』。

左下に見切れてる猫にフォーカスが当たるなんて、誰が想像したでしょうか。そして言われるまで猫がいるの気づきませんでした・笑。

1枚の絵をていねいに見ると、色んな発見があるねっていうのを身をもって体感したやつです。

フィリップスコレクション天井

明治の日本の西洋建築を手がけたジョサイア・コンドル、三菱一号館も彼の手がけた作品のひとつです。

現在の建物は図面や写真資料から忠実に再現されたもので、屋根裏の構造の一部がガラス張りになっていて、ここフォトスポットのお部屋から仰ぎ見ることが出来ます。

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オリジナルグッズ・お買い物しました

フォトスポットでキャンバスのまま飾るのもラフで素敵だなぁと思っていたら、ミュージアムショップStore1894でミニチュア・キャンバスなるものを売っていました!

さらには手のひらサイズで額縁も精密に作られているミニチュア絵画と、それを使用したドールハウスのディスプレイもありました。

リカちゃんとかジェニーちゃん・・・1/6ドールサイズって言うでしょうか、小さな美術館の立派なミニチュアでした。

複製画はまだまだ私には高級だけど、このあたりならちょっと頑張れば手に入れられる・・・かも!?

絵画を素敵に飾れるお部屋って憧れます。帰宅してからとりあえず部屋を少し片付けてみました・笑。

 

そしてこちらが、今回おみやげに買ったものです。

フィリップスコレクション グッズ

フィンセント・ファン・ゴッホの『道路工夫』のマグネット(左下)。

働く男性、汗をかくって素晴らしい。地図に残る仕事って感じです(拙すぎる感想)。

来月にやる科学未来館の企画展『工事中!~立ち入り禁止!?重機の現場~』行きたいと思っていて、工事系が今ちょっぴり気になるのかも。

ワシリー・カンディンスキー『連続』のポストカード(右上)。

今回初めて出会った作品で、何を描いているのか正直全くわかんないです。

植物みたいな音符みたいな、絵本に出てきそうな妖精か、はたまた寄生虫かプランクトン(幼生)みたいな、色鮮やかでポップな楽しげなモノがうごめいている感じが、ひと目で気に入ってしまいました。

ポストカードあるかなぁ~無さそうだよなぁ~って半分諦めていたので、見つけて喜びもひとしおです。

美しいプランクトンの世界 生命の起源と進化をめぐる [ クリスティアン・サルデ ]

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印象に残った作品のポストカード、お手頃価格なので記念によく買うんですが、見どころや広告にピックアップされていない作品のものは、無いときは本当に無いんですよね。

自分はそこまでマイナー趣味ってわけではないと思うし(だってミーハーだし)、人とは違う感性をアピールしたいお年頃でもないし、友人の話でも「探してた気に入った作品のグッズに限ってなぜか無い!」「手元に残すには図録買えばいいんだけど、重いし高いしそこまでじゃない・・・」という嘆きをわりと聞くので、どこの美術館ショップでもあるあるなんだと思われます。

全部の作品を用意するのは絶対無理だし、展示は間違いなくいいモノしかない訳だし、その中でグッズ化する作品を選ぶって企画の方々も苦渋の決断で大変だと思うんですが、これだけ巨匠の有名作品とレア作品だらけのなかで、ポストカードの種類が多くて色んな作者や作品を扱ってくれているのはありがたいです。

面白い作品にたくさん出会えて楽しかったです。

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